【8月活動報告】奈良・北欧・東京で広がる高校生の探究学習

2026.08.31

2026年8月は、奈良県でのアントレプレナーシップ教育、フィンランド・エストニアを舞台とした海外研修、学校の枠を越えた環境学習交流会と、さまざまな形で高校生の探究活動に携わりました。

テーマや場所は異なりますが、共通するのは「自ら問いを立て、情報を集め、対話しながら考えを形にする」こと。3つの取り組みをご紹介します。

奈良県高校生スタートアッププログラム

奈良県教育委員会による「令和8年度 奈良県高校生スタートアッププログラム」を実施しました。8月7日のオンライン学習を経て、18日・19日には奈良県内の高校生22名が集まり、2日間の対面プログラムに取り組みました。

アート思考・デザイン思考を入口に、「問題」と「課題」の違いや一次情報・二次情報の捉え方を学び、各チームが対象自治体を選んでSWOT分析へ。大学生・社会人メンターとの対話を重ねながら、地域課題と自分たちの関心を掛け合わせたビジネスプランをつくり上げました。

最終発表では、柿の葉を活用した消臭スプレーや、葛の葉を使った新たな特産品など、奈良の地域資源に着目した多様なアイデアが提案されました。

西大和学園高等学校「フィンランド・エストニア仮説検証ツアー」

7月27日から8月5日まで、西大和学園高等学校の「仮説検証型ツアー in フィンランド・エストニア」を企画・運営しました。同校では本研修をアントレプレナーシップ教育の中核的なプログラムと位置づけ、「デジタル技術を活用し、人々の幸福を高めるビジネスアイデアを考案せよ」という課題に挑戦しています。

今年度の軸は「ウェルビーイング」と「デジタル」。生徒たちは教育、健康・福祉、モビリティ、食農、環境などからテーマを選び、旅マエにリサーチを行って自分たちなりの仮説を設定しました。

現地では企業や大学を訪問するだけでなく、学生とともに街へ出てフィールドワークを実施。インタビューから得た一次情報と自分たちの仮説を照らし合わせ、アイデアを練り直し、英語でのプレゼンテーションにも挑戦しました。帰国後も再度リサーチと改善を重ね、旅マエ・旅ナカ・旅アトを通して仮説検証を繰り返す探究の旅となりました。

高校生環境学習交流会2026 in 関東ブロック

8月19日には、独立行政法人環境再生保全機構が主催する「高校生環境学習交流会2026 in 関東ブロック」が東京で開催され、9校37名の高校生が参加しました。

環境省・楠本浩史氏による講話を受け、「2050年カーボンニュートラル実現のために、今、最も優先すべきことは何か?」をテーマに意見交換。さらに後半では、各校が取り組んできた環境活動や強みを持ち寄り、「このメンバーだからできる新しい環境プロジェクト」を考えました。

地域や学校が違えば、環境課題への向き合い方も異なります。それぞれの経験を掛け合わせることで、一校だけでは生まれなかったアイデアや新たな連携の可能性を探る時間となりました。

8月に実施した3つの取り組みには、地域課題、海外での仮説検証、環境問題と、それぞれ異なる入口があります。TOKYO EDUCATION LABでは今後も、教室の中だけでは得られない人や社会との出会いをつくり、生徒自身の問いが次の学びへつながる探究プログラムを企画してまいります。

各プログラムの実施にあたり、ご協力いただいた学校、行政、企業・団体、メンターをはじめとする関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。

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