【造成ノウハウ&実践事例集】「サステナブル・ツーリズムにつながるスタディツアーをつくろう」都内観光協会向けノウハウ集の発行と事例紹介セミナー開催

2023.12.11

東京観光財団では、「地域のサステナブル・ツーリズム推進事業」の取組みとして、小学生(親子)や中高生を対象に、地域の環境・文化・経済などが学べるツアー(SDGsスタディツアー)を、都内3地域(墨田区、多摩市、式根島)と連携して造成し、モニターツアーで検証を行いました。

TOKYO EDUCATION LABでは、この事業において小中高生のためのスタディツアーの造成アドバイスをさせていただいております。

■「造成ノウハウ&実践事例集」が完成しました。
この度、約2年に渡る事業期間を経て、3地域での実践事例をご紹介する「都内観光協会・区市町村向け サステナブル・ツーリズムにつながるスタディツアーをつくろう 造成ノウハウ&実践事例集」が完成しました。

以下のような課題をお持ちの自治体・観光協会の方に特におすすめの内容です。どうぞご参照ください。
・学校の教育旅行の最新ニーズを獲得したい
・SDGsをテーマにしたコンテンツを作りたい
・サステナブル・ツーリズムに何から取り組めばよいか分からない

造成ノウハウ&実践事例集はこちら



■「事例紹介セミナー」が開催されました。
ツアー造成を行った3地域の関係者及び専門家が登壇し、SDGsスタディツアーの実践から得た知見を共有する事例紹介セミナーが開催されました。第2部では3地域に伴走支援した弊社ツアープランナーの中谷ゆかりが実践事例をご紹介しました。

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サステナブル・ツーリズムにつながるスタディツアーをつくろう 都内事例紹介セミナー
(開催日:令和5年11月9日、主催:東京観光財団)

第1部   はじめに&「造成ノウハウ&実践事例集」紹介
本事業の全体像/サステナブル・ツーリズムとは?/SDGsスタディツアーとは?/「造成ノウハウ&実践事例集」紹介

第2部 都内3地域 実践事例紹介
3地域概要(墨田区事例紹介/多摩市事例紹介/式根島事例紹介)

第3部 都内3地域 ディスカッション
【テーマ1】きっかけ:なぜSDGsスタディツアーに取り組もうと考えたか。 
【テーマ2】やってみて:取り組んでみて実際どうだったか。
【テーマ3】これから:今後の展開をどう考えているか。課題や壁はあるか。

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学校では学習指導要領の改訂によって「総合(探究)の時間」が設けられ、校外学習とセットで探究学習を行うケースが増えております。これらに伴って、地域側(自治体・観光協会さま)の受入体制やコンテンツの改良が行われはじめています。

探究学習のテーマとしてSDGsが多く取り入れられていることから、地域の魅力や課題をSDGsの観点から整理して生徒たちに伝えることで、一般の観光ツアーより対象地域を深く知ってもらいやすくなります。

スタディツアーを造ることで、自地域をSDGsの文脈でPRすることができるようになるほか、地域課題を整理・認識できたり、生徒たちの反応が取組みへの自信や地域への誇り・地元愛に繋がったりと、地域にも生徒たちにも良い効果が期待されています。

<スタディツアーを造成する効果>
・観光コンテンツがサステナブルな視点で説明し直される。地域資源が新たな観光資源になる。
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・子供達は地域のサステナブルな取り組みを知る。深く学ぶ。反応する。地域に親しみを持って、再び訪れる。
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・地域の人々が子供達の反応に触れる。知らなかった地元の良さに気づく。愛着(≒シビックプライド)が増す。課題解決に取り組むきっかけとなる。子供達を受け入れることで、結果として地域が元気になる。
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・探究学習を通じて子供達が伸びやかな発想を獲得する。

現在、東京都では、「令和5年度新規助成金地域のサステナブル・ツーリズム推進助成金」について募集がされています。(〆切:2024年1月15日)

助成対象となっている小学生・中学生・高校生等を対象とした取組やスタディツアーに関する全てのお問合せはお気軽にTOKYO EDUCATION LABにご相談ください。

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